映画がわからない

ほとんど映画を観たことがありません。僕のような人のために、映画を観て感じたことを書きます。

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』はおもしろい?

ミュージカルが大好きな主人公セルマは先天性の病をもっており、視力が衰え、いずれ失明してしまう。病は息子にも遺伝しているが、13歳までに手術すれば完治する。工場で働きながら内職もこなし、必死に息子の手術費を稼ぐが、疲労からミスをして工場をクビになり、さらには貯金が盗まれてしまう。2000年公開のデンマーク映画。監督はラース・フォン・トリアー。主演はビョーク

 

タイトルそのままに、ダークなミュージカル映画。 " ダーク・ファンタジー " から " ファンタジー " を取ったような映画。画面は終始セピア色で不安定に揺れ、救いようのないストーリーが続く。心は濡れ雑巾のように重たくなり、冷たく、湿っていきます。そして、2時間半なんとか我慢し、観続けた者に、トドメを刺すラスト。もう観たくありません。「ええじゃないか」や「踊り念仏」なんかの、 " 絶望の先の狂気 " をみました。

 

とてもアーティスティックな映画です。音楽もすごくいい。キャッチーではないし、ワクワクもしませんが、すごくいいです。歌って踊りだすシーンも、一般的なミュージカルと違って全くクサくない。ミュージカルが苦手な人でもスムーズに観れます。

 

芸術寄りの人が観る映画だと思います。あと主人公は共産主義国家のチェコからの移民なので、そういうことに関心がある人も観てもいいのかも。一人で観ることをオススメします。間違っても、家族と、恋人と、子供と、友達と観てはいけません。それに、あんまり落ち込んでいる人に勧められる映画ではないです。こんなに気分の落ち込む映画は初めてです。映画としての完成度はとても高いです。

 

 

おもしろい☆☆☆★★

また観たい★★★★★