『ビッグフィッシュ』はおもしろい?
空想の話ばかりする父が嫌になり距離を置いていた息子が、父が病に倒れたことをきっかけに父を理解しようとする話。ダニエル・ウォレスのベストセラー『ビッグフィッシュ - 父と息子のものがたり』が原作。を2003年のアメリカ映画。監督はティム・バートン。
クレヨンしんちゃんの「アッパレ戦国大合戦」以来、実写映画ではほぼ初めて、映画館で観たわけでもないのに、感動して泣きました。これは普段映画を観ない人でも感動すると思う。
ストーリーは父が語る昔話 ( 空想話 ) と現実の話を行ったり来たりしながら進みます。村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」のみたいな感じ。ちなみに " ビッグフィッシュ " の意味は " ホラ話 " です。
空想話の部分はティム・バートンっぽく100%ファンタジー、少しディズニーっぽさもあります。主人公の父は社交的で人と喋ることが大好き。ですが、その内容は奇想天外でおとぎ話のよう。父の話を聞く人達はみんなその話を楽しむんだけど、息子は小さい頃からずっと聞かされ続けていてうんざり。そんな話しかしない父のことが理解出来ない。現実の話の部分は、息子が父を知ろうとするシーンです。
終盤の病院での父と息子2人だけのシーン。父が「あの話をしてくれ。私が死ぬ時の話…。」と言い、息子が語りだすシーンはとても感動的で、私が今まで観てきた映画の中でほとんどトップです。すごい映画だった。
現実とファンタジーを行き来するので観ていて退屈しないし、ファンタジーが苦手な人も大丈夫だと思う。息子役のビリー・クラダップ、父役のアルバート・フィニーの演技はすごすぎるし、出でくる女性達もすごく魅力的だった。テンション上がる!とか、お涙頂戴!ってわけじゃなけど、心に響く。そんな映画でした。
おもしろい☆☆☆☆☆
だまされたと思って観てみて!☆☆☆☆☆
映画を観ない人にも☆☆☆☆☆