映画がわからない

ほとんど映画を観たことがありません。僕のような人のために、映画を観て感じたことを書きます。

『T2トレインスポッティング』はおもしろい?

96年の「トレインスポッティング」の続編。2017年のイギリス映画。監督はダニー・ボイル

 

3日間で興行収入7億円という大ヒット(らしい)作品。ファンとしては嬉しい。みんな、現代の「トレインスポッティング」を観たかったんだろう。" 人生を選んで " 街を出た主人公レントンが現実に打ちのめされて故郷に帰り、旧友と再会する。人生や時代を回想するノスタルジックな映画。

 

終盤に喧嘩屋のベグビーが暴れ回ったせいでサスペンス要素が強くなっている。映画としてはドキドキするのかもしれないが、ファンは喜ばないと思う。そんな映画を観たいわけじゃない。

 

トレインスポッティングの根幹は " choose life " 。ジャンキーだとしても、詐欺師だとしても、これからの人生をどう生きていくかにスポットが当てられている。前作もテーマは同じなんだけど、それが現代風にリメイクされている。現代日本が抱える閉塞感はイギリスでも同じなのか?彼らはどう生きていくのか?自分探しをしている人は勇気づけられるでしょう。でも、それなら前作の方が余分なストーリーがなく、純度が高くて、より面白いと思う。

 

あの時代だから熱狂的なファンを得た映画だと思う。今の時代にリメイクしても、なんだか薄いというのが正直な感想。ロックも今となってはダサいのだろうか?音楽も映画も昔のように力をもたないのだろうか?

 

今の時代が好きじゃなかったとしても、20年も経てばきっと今の時代を懐かしむのだろう。

 

 

おもしろい☆☆★★★

ファンなら☆☆☆★★