『ニキータ』はおもしろい?
感情的な女性の殺し屋の話。1990年のフランス映画。監督はリュック・ベッソン。
" レオン " が面白すぎたので観てみたリュック・ベッソンの映画。
主人公のニキータ(女性)はパンキッシュでとても魅力的。 " ニキータ " は男性名なんですね。逮捕された時にニキータと名乗ったため、そのまま呼び名になったようです。ニキータは叫ぶわ喚くわ、とんでもなくクレイジー。映像はよく創られていて、冒頭のシーンなんかめちゃくちゃカッコいいです。
でも、それだけかなって感じ。普通の映画ですね。
中盤に差し掛かる時に、胸がギュッとするシーンがあります。少しレオンに近いものがあるかも。リュック・ベッソン監督はこういうシーンに魂を込めてる気がします。他の作品も観てみたいと思えました。
おもしろい☆☆★★★
『ブルース・ブラザーズ』はおもしろい?
お世話になった孤児院への寄付金を集めるため、主人公たちがブルースのバンドを結成する話。主演はジョン・ベルーシとダン・エイクロイド。1980年公開のアメリカ映画。監督はジョン・ランディス。
もともと劇中で歌われた " Everybody Needs Somebody to Love " を知っていて、観てみようと思った映画。てっきり主演の2人はミュージシャンだと思っていたんですが、有名なコメディアンだったんですね。しかも背の高い方のダン・エイクロイドはゴーストバスターズの人だったのか。
映画としては普通ですが、キャリー・フィッシャー、ジェームズ・ブラウン、アレサ・フランクリンなんていう大物ミュージシャンが出演しています。コメディー、アクションの側面も強いですが、劇中では沢山の音楽が流れ、ブルース、ソウル、R&Bのファンなら観てみてもいいかもしれません。(そういう人はもう観てるか。)ファンでない人は、特に観なくてもいいと思います。
おもいろい☆☆★★★
音楽ファンなら☆☆☆★★
『秒速5センチメートル』はおもしろい?
離れ離れになった初恋の相手を想う話。2007年の日本のアニメーション映画。監督は新海誠。
普段アニメをみない友達が「面白い!」と言っていたので観ようと思った映画。それに、高校生の頃よく聞いていた、山崎まさよしの " One more time, One more chance " が挿入歌になっていて、久しぶりに聞きたくなって観てみました。
物語は「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の3つの章でつくられています。
「桜花抄」は中学校1年生の主人公 : 遠野貴樹が鹿児島に転校する前に、1年前に栃木に転校してしまったヒロイン : 篠原明里に会いに行く話。明里が貴樹に送った手紙と、2人の小学校の時代の回想と、貴樹が電車に乗って明里のもとへ向かうシーンで構成されているのですが、とにかく暗いです。思い合っている2人が再会を果たすのですが、暗い。
「コスモナウト」では鹿児島に転校した貴樹が出会った澄田花苗の視点から見た貴樹が描かれます。明るく前向きな花苗から見た貴樹は優しく、けれどもずっと、心ここにあらずです。
「秒速5センチメートル」では大人になり、東京に戻って働いている貴樹の " 今のリアル " が描かれています。今でも貴樹は明里のことを想いながら、しかし、心のどこかではもう二度と出会うことはないだろうと理解しながら日々をおくり、ボロボロに、廃人のようになっていきます。
初恋が描かれた物語ですが、この映画の主題は「希望と絶望」だと思いました。
明里との最高の瞬間を知りながらも、もうそこに行くことは出来ないと貴樹は分かっています。でも求めてしまう。だからつらい。夢に向かって進んで行ったら実はそれは存在しないもので、けど引き返すわけにもいかずに、絶望しながらも何とか毎日を過ごしているような。
新海誠さんも、綺麗なものを大事に抱えながら、絶望を感じてきた人なんじゃないかなと思いました。だからこそ、宝物のような、綺麗なシーンをつくられるんじゃないかと。
「君の名は。」はあんまりピンとこなかったんですが、商業的に成功するよう制作されたという話は聞いていました。新海誠さんはもともとハッピーエンドの映画はつくらないんですね。こっちの方が、より作者に近づけるんじゃないかと思います。
やっぱり天気の子、観に行っとけばよかったなぁ。
絵がめちゃくちゃ綺麗。そして1時間弱なので、あっという間に観れます。
おもしろい☆☆☆★★
心が痛い☆☆☆☆★
見終えた後の妙な感覚☆☆☆☆☆
新海誠を知れる☆☆☆☆★
『ビートルジュース』はおもしろい?
死んでしまった幽霊夫婦が、新しく我が家に引っ越してきた家族を追い出そうとする話。1988年のアメリカ映画。監督はティム・バートン。
ライトなホラー・ファンタジー映画で、サクッと観れます。子どもと一緒に親子で観るのもいいかもしれません。ディズニー映画のような感じ。あまり面白い映画ではありませんが、ティム・バートンの世界観に浸りたい人は観てみてください。
変人扱いされ、孤独な少年時代を過ごしたティム・バートン。絵を描く事で彼は心を満たし、そして自分の人生をつくりあげました。
周りの人と上手くいかない少年少女たち、その溜まっているエネルギーは力になります。エネルギーを解放出来そうなことをとにかく探して、思いをぶつけてみてください。小さな事でもなんでもいいんです。まずはやる事です。
おもしろい☆★★★★
孤独な少年少女たちへ☆☆☆☆★
『ドライヴ』はおもしろい?
自動車修理工をしながら映画のカー・スタントマンをしている主人公。裏では強盗の逃し屋をしている。恋に落ちた隣人の旦那が出所してきた事で、強盗事件に巻き込まれる。2011年のアメリカ映画。監督はニコラス・ウィンディング・レフン。ジェイムズ・サリスの同名の小説が原作。
ヒットした映画であり、ベスト映画に挙げる人もいると聞くこの映画。私は全く面白くなかったです。いわゆる、大切な人を守るために悪者と戦う話です。
後半からわりとバイオレンスなシーンが続くので、まずそういう映画が苦手な人は観なくていいと思います。「それでも観るべき!」とおすすめ出来るストーリーの展開や感動、世界観はありません。
あと、カーチェイスが好きな人、この映画はカーチェイスのシーン短いです。ご期待なさらずに。
個人的には、映画というよりセリフの少ない長めのドラマという印象です。挿入歌もなんだかドラマっぽいし、入ってくるタイミングもなんだかなぁと思いました。
おもしろい☆★★★★
『華麗なるギャッツビー』はおもしろい?
1920年代のアメリカ、謎の大富豪ギャッツビーは毎晩派手なパティーを開いていた。2013年のアメリカ映画。監督はバズ・ラーマン。主演はレオナルド・ディカプリオ。
原作は1925年にF・スコット・フィッツジェラルドが出版した「The Great Gatsby」。村上春樹も翻訳しているので、知っている人も多いはず。
第一次世界大戦後(1919年)〜世界恐慌(1929年)の間のアメリカは " 狂騒の20年代 " や " ジャズ・エイジ " と呼ばれ、新しい技術が発展し、大量生産、大量消費時代に入った景気のいい時代だったようです。もうちょっとわかりやすく言うと、皆んな車に乗り始めてガソリンスタンドや高速道路が整備され、エネルギーは石炭から電気へと移り変わり、ラジオ放送が始まり、ハリウッドは黄金期を迎え、ミッキーマウスが誕生した時代です。
一方で、第一次世界大戦を経験した若者達は、今までの社会の価値観に疑問を覚え、どうやって生きていけばよいかわからなくなります。いわゆる、ロスト・ジェネレーションと呼ばれる世代です。彼らはさらに1929年の世界恐慌で打ちのめされます。「華麗なるギャッツビー」はまさにその頃を描いたお話。
映像はとても今風で、派手な映画ではありますが、面白い…のか?今の時代に映画になるって事は、我々もまた " ロスト・ジェネレーション " なのか?2回観ようとは思いません。優先して観る映画ではないと思います。
どちらかというと、記念碑的な作品にみえました。その時代を知りたい人にはオススメだと思います。活字で読んでもイメージしにくい事が映像化されているので。20年代のアメリカはわりと映画や本に出てきたりもしますし、少し興味が湧いてきました。
ディカプリオの目が綺麗です。
おもしろい☆☆★★★